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Chellieのこと

 今日、久しぶりにバレエを見た。ある教室の発表会。

今日見た作品の内容より、見ている間に得た気づきがとても意義深く、今日行ってよかったと思った。


 小規模ながらダンサーたちが嬉しそうに生き生きと踊っている姿がとてもまぶしかった。その姿を見ていると自分が習っていたころのことを思い出した。


 いろんなことがあっても、踊っているときはそれらを忘れて全身で表現できることがうれしかった。そこにいるときはいつもの自分ではなく、別人になれたから。でも、それが親のやっている教室っていうのはちょっときつかった。好きだけど、素直になれないことがあり、好きだけど完全に楽しみ切ることができなかった。レッスンでした失敗やとった態度のことを家の中でも言われる。姉からも言われる。逃げ場がなかった。だけど、そのことに傷つきながらもほかの生徒と音楽に合わせながら踊ることはやっぱり楽しかった。

 今日舞台の上で踊る彼らを見ていて、いつかの自分と重なりあの時は何もわからなかったし何も考えていなくてその瞬間だけに精いっぱいだったけど、実は自分自身を踊りで表現できることが一つの喜びの表現方法だった、ひいては踊りを通して生きていることを喜んできたのではないか、とさえ思えてきた。



 教室では怒られ先生の言葉に傷ついて、自分には才能がない、バレエは私には向いてないと心がいじけて卑屈になっていてどうにかその呪縛から解かれたいとすら思っていたけど、私の大切な一部だったはず。つらくて苦しくて嫌でたまらなかったけど、その中にも自分が自由になれる時があったのは本当。だからダンサーたちのまぶしさが今日この瞬間までいろんなことを超えてきたゆえであることに思い至った。

“きっと直面している現実は変わらなくても、自分が別人になれる瞬間があること、それは直面している現実が厳しければ厳しいほど別人でいられるその時、その人の輝きが増す”と、そのように思えた。そのことに気づいたとき、6年前の夏に出会ったChellie(シェリー)のことを思い出した。



 彼女は香港人の両親に英国で育てられたブリティッシュ。でも、ご主人がシンガポール人で当時シンガポールに住んでいた。毎年夏に安曇野であるイングリッシュキャンプに参加するためにその年やってきて、私たちは出会った。共に過ごしたのは一週間だけ。日々のプログラムを共に行うことが目的だったので、分刻みで毎日を過ごす私たちはあまり深く個人的な話しをする機会もなかった。でも、その時に参加した大人の中で子供を持っているのは彼女だけで、だから子供たちに対する目線はつねに母で、誰よりも子供たちの安全に目を光らせ、ひとりひとりのケアに心を砕いていた。その姿を頼もしく感じ、それ以外にも彼女の洞察力、判断力、リーダーシップ、はじけるように周り明るくする大きな笑顔など、6年も前にたった1週間を共に過ごしただけなのに、私の心を今でも離さない何とも言えない魅力が彼女にあり、よく思い出していた。

 また、そのイングリッシュキャンプの最終日、皆で振り返りの時を持ち、一人一人が感想を述べていた時彼女が言っていたことが私はいつも気になっていた。

「私はこのプログラムを通して自分がいかに人を見かけで判断して、心の中で人を裁いていたかがよく分かった。」そういいながら彼女は涙を流した。

 前述したとおり、私たちはプログラムを遂行することに忙しく、深い話をする時はほとんどなかった。だから彼女が何を意味して涙ながらにそう言ったのか、私には今でも本当のことは分からない。でも、そのことを今日バレエを見ながら思い出した。



 Chellieはその夏からほどなく、子供を連れて本国英国に帰った。数年前SNSを通して彼女は素敵な英国人男性と再婚したことを知った。


 あの夏私の目にキラキラ輝いていて、とても堂々としていて頼もしく、参加した子供たちも私たち運営側の大人をも引っ張ってくれたChellie。その後知ったことも併せて順を追って考えると、「もしかして。」と一つ筋道がおぼろげに見えてきた。

 “私たちが共に過ごしたちょうどあの頃、もしかして彼女は大きな決断をしようとしていたのかもしれない。背負っている問題があるにせよそのことをひととき忘れ、置かれていた現実とは違うところで別人のように自分を解放できたことが彼女をあんなにも輝かせたのではないだろうか”、と。だから私は彼女の流した涙と彼女の姿に接点を見出せず、6年経ってもいつもあの時のことが気にかかり、折に触れて思い出してきたけれど、今日まで合致しなかった点と点の間にあったであろう影の部分は、つぶされそうになりながらその課題に耐えてきた彼女の強さでそれがあのとき私の心を捉えた彼女の魅力だったのではないだろうか、と思えた。



 自分の置かれた現実とは別の日常を生きている誰かがいることにも救われることがある。でも、置かれている変えられない現実の中でも別人になれる瞬間があることは人に生きる勇気を与え、痛みを伴いながら磨かれていて、いつの間にか輝きが増すようにも思う。それは強さや魅力という次元を超え、尊さでさえある。



 “削られて砕かれて身欠かれて磨かれて自分になる。”



巡り巡って大切な気づきを得た今日2018年7月1日。


# by pokkaridow | 2018-07-01 23:49

噛み締めれば噛みしめるほど。

ラジオで聞いて好きになったアーティストのCDを買いました。かなり久しぶりの出来事です。
聞いたとき、身動きできないほどの衝撃でした。

買ってから車の中で、家に着いてもずーっと聞いています。
ラジオで聞いた以上に一つ一つの曲の歌詞がとても深くて広くて、こんなに心に迫ってきて触れられるとは思っていませんでした。

"back number"


「光の街」の中にある歌詞

"コンビニのくじで当たったアイスを食べながら
自分で買うのより美味しいね別に同じだろ
文句をいうならあげないよとにらんでいる
君から僕は大切なものをもういくつももらったよ



君は知っているだろうか
こんなにも救われている僕を
こんなにも世界が輝いて見えている事を
今君の見ている空や街が
同じように輝いてるなら
探し物を僕はもう見つけていたんだろう"


ちょっと語りすぎ、言葉が多すぎな感じもするけど、だから情景が見えてきて思わず笑っちゃったり、涙したり。
なんというか、同じ景色を前にしていたとしても、その景色を見る私に「あなた」と過ごした日々があるとないとでは景色が全く違ってくるのです。
この部分を聞きながら、大切な大好きな人たちのことが思い出されました。
「あなた」に出会えたことで、私の人生はどんなに豊かになったかと、そのお一人おひとりに、ただひたすら「ありがとう」と言いたい気持ちになりました。


「手紙」の歌詞もステキです。

"あなたはずっと手を振って笑ってくれた
帰り道迷わないように
もし前を向けなくなった時も
振り返ればいつも見えるように
愛されている事に
ちゃんと気付いている事
いつか歌にしよう

ちゃんと返したい事
いつか歌にしよう"

いつだっていつまでだって私の道しるべとなって、そこに居続けてくれる。
私が私らしくい続けられるように。
たとえもう会えなかったとしても。


今のところ、私が一番好きなのは「青い春」。

"踊りながら
羽ばたく為のステージで 這いつくばっていても
踊らされてるのも 随分前からわかっていて
それでも それでも
また踊りながら 必死で生きてるんだ 理想の未来なんて
用意されていない でもその中で願ってるさ
光に包まれるその日を"


同じところですったもんだの毎日を過ごしている私だけど、信じてるんだよ、羽ばたける"その日"がくるのを。と、私の事を歌ってくれてるような、勇気をもらえる歌詞です。


2018年、犬も歩けば棒にあたる。
ただいつも流れているラジオですが、思わぬ嬉しい誤算です。
しばらくはこのback number熱で上昇気流に乗ってご機嫌に浮いていられそうです。



# by pokkaridow | 2018-02-23 00:24

カラゲンキを振り絞る。

今日も仕事に行く前に好きなところに行きました。

昨日寒かったもん、そりゃあ白くなってるよね。っていう景色でした。

カラゲンキを振り絞る。_b0147175_00152925.jpg

この景色になる数日前、空がとっても燃えていました。


カラゲンキを振り絞る。_b0147175_00172727.jpg
この写真、何の加工も施しておりません。
低気圧が入ってきて爆発すると空はこんなに燃えるのです。



う・・・ダメかも、そう思いながらじりじりと最近生きています
ナメクジのようにじっとりずっしりひたすらに時を流しています。でも昔のように寝込むこともなく、多少のできないことはごめんなさいと失礼をして今をやり過ごしています。

だけどそんな中でも、少しくらい楽しいこともあるのです。

先日、とっても久しぶりに立ち寄ったとあるお店で一目惚れでマグカップを買いました。
食器を簡単即決、しかも一目惚れで購入するなど私にはここ数年起こり得なかった事態です。
というのも、私は食器が好きだから。食べることが好きなのが高じて食器も自分が納得したものしか買いません。というか買えません。
いろんな料理を盛りつけた、いろんな人との食事のシーンを思い浮かべて納得ができないと買いません。どんなにかわいくてお買い得で、使い勝手が良さそうに見えたとしても。
だからおのマグを買ったときは自分でも正直衝撃でした。

このマグはシリーズで、他にもシロクマ、ふくろう、犬、猫など様々なキャラクターで展開されています。どうしてハリネズミ?と思われるでしょう。このハリネズミ、"need a big cuddle,huh?"(ぎゅーってしてほしい?)って言ってるんです、写真に写っていないんですけど!!
そのかわいいセリフと裏腹な背中のハリ。。。
複雑でひとことで説明しきれないいろんな事を秘めながらも自分のできることで誰かの役に立ちたいこの子の健気な優しさ。キュン♥とこころを捕らえられました。「うん、キミにぎゅーってしてほしい113.png」そう思いました。


カラゲンキを振り絞る。_b0147175_00483350.jpg


容量としてカフェオレボウルよりは小さいけど、ふつうのマグカップよりはたっぷりで、具の入ったスープとかにも使える良い大きさです。
朝起きてキッチンに来るとこの子がいる。仕事から帰ってきて荷物を下ろしたらこの子がいる。良いものです。

そんな話の延長で、以前友だちと「ペットを飼うとしたら何がいい?」と話していたことを思い出しました。
私は「断然、シェルターから犬を引き取って飼う!」と思っていました。でも今は「ハリネズミもいいかも。」と思い始めています。ただ問題は・・・どこかに行くときハリネズミを連れて電車は乗れないよね。っていうことで・・・。
なので今のところはひとまずこのカップの子と日々を楽しく過ごそうと思っています。

カラゲンキを振り絞ってまでお世話しなくていいこの子は、私のよき相棒です。



# by pokkaridow | 2017-11-18 01:00

今日見た風景。

サングラス越しの風景。

りんごやさんの駐車場にカオスな停め方の観光客がおり・・・
彼らを回避してバックでキチンとスペースに入れたわたしの車は・・・

おしりをゴリっと後ろの石にこすった。涙


今日見た風景。_b0147175_23054459.jpg


今日お昼を食べた場所。
これぞtrue colour!
このぶっとい電線がなかったらパーフェクトでした(>_<)
今日見た風景。_b0147175_23104289.jpg

みんなでバイバイ。
今日も一日がんばったよ。

今日見た風景。_b0147175_23133178.jpg

# by pokkaridow | 2017-11-07 23:18

何がなくとも

この風景の中に生かされていること。
幸せ。

何がなくとも_b0147175_22405450.jpg





何がなくとも_b0147175_22411672.jpg





何がなくとも_b0147175_22413581.jpg





何がなくとも_b0147175_22415766.jpg

# by pokkaridow | 2017-11-03 22:45

Life isn't about finding ourselves. Life is about THANKSGIVING to the Lord who create us who we are.


by pokkaridow