手仕事屋 ぽっかり堂の毎日。

旅に出ます。

住処が変わり、慌しく日々を過ごし、どうにか今の日常に慣れようと奮闘しているさなか、ふと懐かしい人に再会。

私の本棚にいつもいる、星野道夫さん。

本当に久しぶりに彼の文章を読み、彼が見たであろう景色を思い、彼が文章を通して私たちに紹介してくれる彼の大切な友達に出会い、ともに旅をし、季節の移ろいを感じています。

もし生きていたら、というネガティブはまったく感じなくて、とにかく彼の見た広大な原野でともに時間を過ごしている感覚。

幸せです。


ある時聞きました。
「星野さんがいた頃のアラスカの環境とは、今はすごい変わっちゃってるんだって。」

いつか彼の見た世界を見に行きたいと思っていたけれど、それはもういい。

私はいつだって星野さんの見た世界が見れるから。
星野さんとともに、彼の友人たちにも出会えるから。
どれだけ時間が経って、原野にカリブーの群れが季節移動をしなくなったとしても、私にはカリブーが大地を揺らしながら大群をなして駆け抜けていく、地響きを感じることができる。

それだけで充分。
私はそれでいいのです。




今住んでいる所にはインターネットはありません。
テレビも、新聞もありません。
携帯はあるけど、電話とメール以外は使いません。

外部からの情報は、中学入学のとき両親が買ってくれたカセットが二つはいるタイプの「ラジカセ」のラジオからです。
それで充分。
必要ならば、仕事場や近所で新聞が読める。
インターネットも週に一度。
それで上等。
充分贅沢です。
何か情報が必要なら、図書館へ行けばいい。
人に相談したらいい。
手紙を書けばいい。
自分の足で捜し・尋ね歩けばいいのです。

今のご時世、すべてが便利になりすぎて不便になりました。
情報過多になって、いろんなことがわずらわしくなりました。
事の真相が見えにくくなりました。
繋がる、という言葉を最近よく聞きますが、私はあえて繋げない。


星野さんは、その年その場所に現れる保証のないものをただ一心に出会えると信じて出かけていました。
たとえそこで目標としたものに出会えなくとも、必ず彼は何かに出会っていました。
雑音で途絶えがちな無線で、自分の息子の誕生をもちゃんとキャッチできました。
3週間後に迎えに来る、が人間との最後の会話。動物の気配すらしないような荒野に何度置いていかれたことか。

だけど、そんなところにいったって、人間は生きていかれる。
時にはそんな中にいたほうが、人間らしくなれる。
ちょっとくらい世の中から置いていかれたって、どうって言うことはないのです。


今私は、特別どこに行きたいとも思いません。
会いたい友達、あこがれる人たちは世界中にいるけど、私は自分の居場所でしっかり自分を生きることにまず専念したいです。


今日手に取った本は
「長い旅の途上」

中表紙を開いた所に書かれています。

「きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ。」


すばらしい再会。
しばらく星野さんと旅に出ます。
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by pokkaridow | 2012-03-31 06:09
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Life isn't about finding ourselves. Life is about THANKSGIVING to the Lord who create us who we are.
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