人気ブログランキング | 話題のタグを見る

珍道中のはじまり。

3月11日。

この日は思いがけず忘れられない一日となりました。

午前中、この数週間作りためていた花ブローチを新しいお取引先に納品。
まだ試験的な試みなので少数で、大中小それぞれ5つづつの納品です。

*豊かな命聖書書店さま。
>>安曇野市豊科光2073-15
珍道中のはじまり。_b0147175_01011808.jpg
春らしく明るい軽やかな雰囲気のものを揃えてみました。商品は包装されているのでそれだけでもかわいいと思いますが、お手持ちの帽子やスカーフ、カーディガンなどにつけていただくとぐっと華やかさがましてお顔の印象が明るくなります。
だまされたと思ってお試しください。

服や帽子にはちょっと。とお思いの方!お手持ちのバッグにつけてみてください!今まで持っていた同じものとは思えない華やかさになります。

今回お取り引きさせていただいている聖書書店さまは19号からちょっと山手に入った住宅地に位置しています。初めて行かれる方は地図で場所をじっくりご確認ください。



さてこの日、私にとって忘れることのできない出来事がもうひとつありました。
同日午後、祖母が主の身許へ戻りました。

祖母は大正13年生まれ。91歳でした。
手先が器用でいつもテレビを見ながら教会のバザーに出すものや教会で使うものをせっせと作っている人でした。
叔母から聞いた話では、祖母はフィーリングで作業を始める人だったようです。ですから、教会で使う膝掛けなどを家にあるあまり糸で編んでいたときなど、有り得ない色合いでどんどん編んでいくのでそばで見ている叔母や先に亡くなった祖父がその色合わせにやきもきしたそうです。

叔母の言葉をそのまま借りれば「おばあちゃんは"みんな家にある残り糸でやってはんねんから色なんてどうでもいいねん!"ってゆうてたけど、教会にあるの見たら他の人みんなめっちゃきれいに色揃えてやってはんねん。」と。
確かに私の学生時代にも姉と私に座布団カバーを作ってくれました。それらももちろんフィーリングで始める作業ですし、家にある残った布をつぎはぎしながら作ってくれたわけです。
私のカバーは模様があらゆる方向に向いてつなぎ合わされていましたがすべて同じ布でした。でも姉のカバーは布が足りなくなってしまい、真ん中に全く違う布が縫い込まれていました。そしてあっけらかんと笑いながら言うです。

「へそができてしもた~!」


フィーリングでものを作っていた祖母。その話を聞くと、私の物作りは祖母のスタイルによく似ているように思います。



うっかりぽっかり。ぽっかりうっかり。
でもそれがかわいくなるのです。
私たち人間も完璧じゃなくてそれぞれが持っているぽっかり穴を通してものを見たとき、その人しか見られない景色が見られるのです。
その景色を見せたくて、失敗じゃなくてそれがあなたらしさ、愛おしいんだと伝えたくて、神様はうっかり道を間違ったりうっかりよけいなことを言ってしまったりさせるのかも。


3月11日。私には門出となり、私たち家族にとって新たな記念の日となりました。



ーいつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべてのことについて、感謝しなさい。
これがキリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることです。ー
テサロニケ人への第一の手紙5:16-18

# by pokkaridow | 2016-03-25 07:00 | 記念日

お知らせ

2008年6月18日より始めたこちらのブログ、内容を充実させるため過去の記事をすべて非公開とし、現在今後の運営方針を検討中です。
再開まで今しばらくお待ちください。
きっと以前と変わらず、あなたをクスッと笑わせる記事が満載になりますから!


This blog has currently been closed in order to refresh the context and open again soon.
Your kind understanding and supports are highly appreciated.

We look forward to seeing you again very soon.

Thanks!

# by pokkaridow | 2016-03-07 19:06

it has been ten years.

it has been ten years._b0147175_22212083.jpg
今日は私の卒業式です。

2005年10月13日、会社を辞めた日。
考えがまとまらないまだらな頭でそうするしかなかったあの日。
いつ抜けるともしれない真っ暗で不安だらけの長く険しくじめじめしたトンネルを歩みはじめた日。
何度死にたいと、死のうと思ったかわからない。
でも今日、2015年10月13日、私は生きています。
これからの10年にわくわくしています。

だから今日までの10年から今日卒業しようと決意しました。

死にたかったけど、本当は死ぬほど本気で生きたかったあの頃の私。


生きるとは何か。
本当のことは何なのか。
一体私は誰なのか。
人間としての品位とはどういうことなのか。
謙虚とは。
ほかにもいっぱい。

近くにいなくても常に一番大事なことを問い続け、私を励まし、的確に導き続けてくれる大切なかの方に、本当は直接お礼を言いたいけれど、このブログを通し心から御礼申し上げます。

私の短い人生には空白の10年があるけれど、でもその空白が一番カラフルで輝いていていろんなところでいろんな体験をしていろんな人に出会えた期間。
こころがrichになりました。
私、strongにはなってないけど、ずいぶんとtoughになりました。
楽しいことばかりじゃなかったし、涙しなかったことなんてなかった。本当に苦しくて途中で投げ出したくなったことなんて数えきれない。
でもそのたびに私は今まで想像もしなかった絶景を見て、おいしいものを食べて、信じられない宝物を抱えられないくらい手にして自分が愛されていることを知りました、世界から。あなたから。

実際の存在にも支えられるんだけど、そればかりじゃない。
心の中にいてくれることがどれだけ大きいか。
本当の愛とはそういうものだと知りました。

この世が与えてくれる平安を越えたもの。
そんな大きなものをもらいました。

これからも私は大切なかの方に生かされ続けます。
この先何年も何年も永遠に。

あなたが最後にくれたエールの言葉。
「お前ならできる。」


わたし、本当に手仕事屋になります。
# by pokkaridow | 2015-10-13 22:18

欲しいもの。

寄せては返す波のごとく、振り子時計の振り子のごとく私はこのところずっと揺れていました。

心に長い間蓋をして目をそらして、感じないようつとめました。でもそんなことをしても私は豊かに感じる心を与えられ、それゆえに揺れる心に悩んでいました。
前と比べればとても図太くなり、ずるくなり、手を抜くことも覚えました。でも、私という人間の本質は変わりません。

最近、久しぶりに対面販売の機会がありました。いろんな方がきて対応しながら会話して、どんなものに需要があるか知りました。それに今までの自分はなんと高飛車な応対をしていたかもわかりました。
買う側の身になれば「そうだよね~!」と納得できることもたくさんありました。

その対面販売を通し「ああ、そうか!」という学びを得て、久しぶりに野望を書き出してみました。
どんな風に展開したいのか。誰に相談すべきか。他にもいろいろ。

具体的な青写真が描けたか、と問われると苦しいところですが、その作業をして出会ったのは「かつての自分が欲しかったもの」を私は形にしたい、と言う思い。

書きながらだんだん悲しくなってきて、いろんなつらかったことが呼び起こされて、叶わなかった思いが溢れてきて苦しくて悲しくて寂しくて切なくて、涙が流れました。「どうしてあの時じゃなくて今なんだろう。」


塗り替えられない過去が覆い被さるように立ちはだかって乗り越えられないのではないかと不安になって、でも、そんな悲しみの縁から私をすくいあげてくれるのはいつだってそれまでを通り抜けてきた自分。
自分の存在価値を見いだせなくて死ぬために生きていた私に寄り添ってくれた大きな愛。
自分を犠牲にして私を生かそうとしてくれた大きな存在。

今回もそうでした。

人間はどんなに真っ暗闇の中にいても、針の穴ほどの小さな光がたった一つあればそれを希望に生きていくことができるんだ。それに、暗闇にいる方が光って明るくに見えるんだった!


かつての私がほしかったもの、「居場所」。
内に秘めた「外に出たい」を叶えたい。

誰もが無理せず、来る人が辛くならないところ。本当の自分でいられるところ。
そんな場所を作りたい。

知恵と手と力を貸してください。
# by pokkaridow | 2015-05-03 00:52

三年越しの祝福。

普通って、本当は普通じゃなくて

当たり前って、実はすごいこと。

その普通や当たり前が空気のようにまったく自然に存在してくれたり、そこで機能してくれるためには、何人もの人たちの協力と働きと努力があり、維持するためには相当の労力が必要。


今日、我が家にようやくお風呂が付きました。
三年越しです。
ガスが来て、お湯が出るようになりました。

奇跡です。

生活に追われてお風呂難民にもうならなくてすむし、具合が悪くてもすぐに家でお風呂に入れる。
すごいこと!

強烈体験は人間を強く、豊かにしてくれます。
もちろん、楽しいばかりじゃなかったけどね。
だけど、だから大丈夫。


「先の事どもを思い出すな。
昔の事どもを考えるな。
見よ。私は新しいことをする。
今、もうそれが起ころうとしている。
あなたがたは、それを知らないのか。
確かに、私は荒野に道を、荒れ地に川をもうける。(イザヤ書43:18-19)」


祝福ととびきりの感謝を。
# by pokkaridow | 2014-04-14 20:15

Life isn't about finding ourselves. Life is about THANKSGIVING to the Lord who create us who we are.


by pokkaridow