今年もこの日。
2017年 07月 19日
毎年7月18日に庭の花でブーケを作ってお送りする方がいます。以前お世話になっていたホテルのオーナーの奥様。
ここ数年、庭のラベンダーを送っています。今年はほかの花もちょうどいい具合にたくさん咲いていたので一緒に入れて花束を作りました。
その花のお礼のお手紙と素敵なプレゼントを今日受け取りました。
お手紙を読んだあと、便せんを胸に抱き涙しました。
突然亡くなったオーナー。奥様の悲しみはどれほどか。毎年ブーケを作りながらその事に思い巡らし、同時にオーナーの遺してくれたたくさんの楽しかった思い出や彼から受けた励ましの言葉に慰められ勇気づけられ、立ち上がり続け、毎年この日を迎えることができました。
花束に添えたカードに、そのことを書きました。その私が書いたことに対して奥様は彼女が7年間感じ続けた悲しみの本質を共有してくださいました。
私の思っていたことと同じでした。続くページにはそのことに驚いた、と彼女は書いてくれていました。
私がこの7年間、逃げないと決めて個人的に向き合い続けたことの根源に呼応して、とても満たされました。
私が悲しみの中で見いだした貴い宝。
貧しくとも苦しくともいつでも富んだ心持ちで日々を生きられる秘訣。
一つ一つの事柄の中に豊かさという種が確実に蒔かれています。
良いことも悪いことも起こったことに感謝する。していただいた、と両手で受け取ってみる。感謝なんて到底できそうもないことにさえも。
その事柄を感謝として捕らえるにはどうしたらいいのかを考えるのは、そのことを投げかけられた私たちの仕事。
「悲しみは感謝に行きつき、どれほど愛しいかを教えてくれる気がするので、力の源でもあります。」
寝食を忘れ、痛み、悲しみ、苦しみ、絶望し、その他すべての感情と取っ組み合いをしたらスコーン!と私もわかったことです。そしてそれは今も私の力となり続けています。
うん。私の選んだ道は間違っていなかった。
そう強く思った今年のこの日でした。
by pokkaridow
| 2017-07-19 22:59